新しく見つけた最初のものや、見つけ出てきたものにはちゃんとエネルギーがあって伝わるものがあるということは前述にも書きましたが、たくさん同じものをつくり続けるということも、意識の持っていき方で、研鑽されていき、仕事も早くなり、少しづつ洗練されていくものです。それで、どうしたらうまく伝わるか、思った通りの表現になるかなど考えながらつくっていくと、私の場合はいわゆる「上手」になっていくような気がします。
そのことは全然悪いことでないのもわかるのですが、それと同時に、同じものをコピーしていく毎に「これで良し」としてしまっていないか、と、常に感じています。
モノを作るようになってから、他の方がつくった気に入った器など購入するようになり、日常で使うことも多いのですが、恐らく、高価なものではないので、数はつくられたりすると思うのですが、こう、きちんとモノに匂い立つものがあるのはなんでだろうと思わせる器があったりします。
絵でも器でもなんでも、つくることはさておき、やはり「生き方」みたいなものがものに宿るのかなあ。
自分がかっこつけてるとこも案外作ってるものに乗っかっててダダ漏れしてるのかもしれませんねぇ。
なーんてあれこれ考えながら日々つくっております。
思案するには夕暮れあたりのジョギングが最適なのです。