2017年9月4日月曜日

展覧会やいろいろ

仕事の合間に出かけたりしています。

京都駅の美術館「えき」で9月2日からはじまっている黒田辰秋展を観に行きました。
漆匠の家に生まれた黒田は、若いころから仕事の分業制に疑問を持ち、自ら木地の制作から塗りまで、一貫制作をするようになります。
いわゆる木工家みたいな個人制作のハシリみたいな方です。
作品は、20代はじめころからすでに完成度が高く、1904年生まれということで、制作年次から4つ引いて、幾つの時に作られたのかを確認しつつ、作っている姿を想像しつつ鑑賞しました。

作品も小さな器から家具と多様で、
どんなものでも、そのものと対峙しながら、自分の次はなんだと格闘している奇跡のようなものが垣間見えて、自分の地位にひとつも胡座をかかずにいる姿にとても感銘を受けました。
形もさることながら、装飾に使われている文様などがとても素敵で、様々なものに興味を持って取り組んでいたんだなということがよくわかりました。
この展示は10月9日まで美術館「えき」KYOTOにて。


また別の日には、大阪池田にあるfältにて、「hen to ten」というコンセプトで建築家の大橋史人さん、金属で作品をつくるチプラスタヂオのささたにちなつさん、季節といなり 豆椿さんの3人でされてる展示の、
テンセグリティを作るワークショップに参加してきました。

テンセグリティとは、バックミンスター・フラーという、建築家が提唱した概念で、張力と縮力によりできた構造体のこと。
ワークショップでは、張力=木 縮力=輪ゴムを使って、法則にのっとってできる構造体をつくります。
立体や、空間を伴ったところから見える面的な表現が前から好きで、
私がつくっているものも、おのずとそういう意識で作ったりしているところもあって、多分そこにはまだ言葉では言えない哲学や理論が潜んでると思うのですが、まだまだそれは感覚的で、テンセグリティは言葉でできた論理が叶った上に出来上がったものも美しい。
私も将来そういうものができたらと思っています。