大きな展示が終わり、ぼちぼちと来年に向けて作品づくりをしています。
愛用している木工旋盤の調子がいろいろなところにガタが出てきて、11月になり、いよいよ仕事に支障をきたす程になりました。
でもこの木工旋盤はすでに何年前かに廃盤になっており、修理も無理かとダメもとで購入先に問い合わせてみると、配送なりで持っていったら(静岡)修理も可能と聞き、ついでにと「コードが~」とか「あの真ん中で押さえるところが~(専門用語を知らない)」など数年胡麻化して使っていた細かい支障を全部改善してくれるとのこと。
家庭用のコンセントで一番大きな旋盤だったので、これから同じようなスペックのものを新たに購入となると、200Vのコンセントに交換して、何十万(下手すると100万単位)のものを選ばなければならない。とか、廃棄するにも新しいものを置くにも「人の手」を借りないといけない。とか、たっけーだのおっもーだの、まだ何もしていないのに、勝手に頭で考えてはうなだれていたのでした。
定年後から木工をはじめたおじさんが退職金をはたいて買った大型木工旋盤だったが、数年後いよいよ体もガタが来て二束三文で手放すみたいなチャンスを瀕死の木工旋盤でしのぎながら待つわたしとか、、いらん想像を膨らませる必要もなくなり、ひとりで小躍りしたのでした。
結果、持ち帰りの配送も自車の軽で持っていき(ビール一缶で積み込み手伝ってくれた友達アリガトウ。)修理代も数万で済み、最低限の出費で済んで、なんとも完璧な流れで修理された旋盤が戻ってきました。
さあいざ、治った旋盤を使うぞと意気揚々と木を削ってみたところ、あれ、ちょっとの引っ掛かりで回転が止まる…と、故障前に感じていた違和感とはまた別の支障が生じました。
…でも、作業はできないこともない。
まあ、それはまた、購入先に問い合わせるなどして、なかなか完璧なエンディングにはならんもんやなあとそこまでうなだれることもなくつくる日々を送っています。
おわり
こやつのはなし |