2019年9月30日月曜日

warble/22家での個展終了いたしました。

最終日に在店して、お客様からいいお話を聞けたりいい時間を過ごせました。
「なんかいる。」和やかに終了いたしました。
お越しいただいた皆様、お会いできなかった方々も、ご覧いただきどうもありがとうございました!

今回の人形の新作、店主の木村さんからのなんとなくのリクエストからはじまった制作ですが、とても楽しく制作できました。
制作の過程において、新しく制作されるものは、外からの要望だったり、自分が本当につくりたいものが混ざり合って出来上がるものなのですが、ひとりでつくるものなので、知らず知らずに「こうであらねばならない」みたいな凝り固まった観念ができあがっていて、それをどう崩すかみたいなところからはじまったりします。
案外、ひとからあれこれ言ってくれることは、そういうもののヒントになったりもするなあと思ったりします。
外からの要望だったり、需要だったりを、変に身を犠牲にすることなく、これからも柔軟に変換させて、喜びのあるものに作り変えていけたらなあ。
それをいろんな方に楽しんで興味深く観てもらえる制作ができたらと
改めて思えた展示となりました。

warble/22家のおふたり、どうもありがとうございました!




2019年9月19日木曜日

w22家にて個展はじまっております。

キングとクイーン(らしい)
warble/22家(ウォーブルニコニコヤ)での個展、はじまりました!

わたくしの在店は21日(土)、29日(日)になりますが、
ほぼ毎日、22家の木村さんが愛情こもったブログで報告してくださいます。
https://warble22ya.exblog.jp/

ありがたや。
また違う目線でおもしろいです。



2019年9月16日月曜日

warble/22家での個展 18日から



今回は3本足の動物つくりました!



楽しい制作ができました。他もいろいろ、どうぞ実物をご覧ください!

お皿もいろいろ





22家は猫好きの方たちが多い感じがするので、モチーフも猫おおめです。
展示は18日からです。(21日、29日に在廊します)
どうぞ皆様のお越しをお待ちしております。

「なんかいる。」
宮内知子木工展

warble22 ウォーブル/ニコニコヤ
https://warble22ya.exblog.jp/

大阪市中央区谷町6丁目2-17
tel/fax 06-6762-2224
2019918日(水)→29日(日)作家在店日:21日(土)、29日(日)
会期中休み24日(火)
11:0020:00(日・祝19:00まで)

2019年9月8日日曜日

豆皿フェア 新宿伊勢丹5階にて

暦の上では秋ですが、まだまだ暑いですね~。

展示のお知らせ続きます。

豆皿フェア
911日(水)〜24日(火)
伊勢丹新宿店
5階和食器ツールズ和

に参加します。3寸皿、5寸皿を出展します。
どうぞお近くにお越しの際は
是非お立ち寄りくださいませ!


2019年9月6日金曜日

個展のお知らせ warble/22家にて



個展のお知らせ 「なんかいる。」
宮内知子木工展

warble22 ウォーブル/ニコニコヤ

大阪市中央区谷町6丁目2-17
tel/fax 06-6762-2224
2019918日(水)→29日(日)作家在店日:21日(土)、29日(日)
会期中休み24日(火)
11:0020:00(日・祝19:00まで)

宮内ワールドから愛しきいきもの達も、器と一緒にやってきます。
きれいな木屑、どうにかして使えないかなーとずっと思ってて、こんなんできました。

22家の木村さんとはもう10年近いお付き合い。
どんなものが好きかなーと思い、変な動物をDM用につくりました。
そしたらこんなブログが→https://warble22ya.exblog.jp/29624478/
うれしいなー。


いきもの、木革パン子ちゃんにやさしく見守られながらつくろうと思います。
そういや昔もこんなんつくってたのね。


木革パン子ちゃん
むかし革の坂田さんと絵本つくったり
木革パン子さんが働くパン屋さんの
ジオラマつくったり
スタンプラリーつくったりして展示しました。

こんなのも

ムギータ


小麦アレルギー防御中

おほほほほ。





2019年8月31日土曜日

上京帰りに

ただいま、伊勢丹京都店3階TEBACO(~9/11)、梅田阪急のスークにて南山城村の「山の出合い」(~9/3)展示はじまっております。
梅田阪急スークに9月3日(火)実演しにまいります。


その前に わたくしは打ち合わせ&帰省のため、上京しておりました。
実のあるお話をいろいろなところでできました。
と、その帰りに

 神奈川県立美術館葉山館でやっていた
 この展示を観てきました。
柚木沙弥郎さんの作品を見たのはほぼ初めてだったのですが、型染をはじめ、興味深い作品をみることができました。
手描きもいいけど、型みたいなものでできる2次的な効果や作用がやっぱり好きです。
いろいろな際みたいなものを意識しながら拝見しました。
場所もロケーションも夏旅っぽくてよかった。
展示は9月8日(日)までですよ。ご興味ある方は是非。
緑。

今年のちょっとしたナツヤスミ終わり。

楽しかった分、夏の疲れをすこし感じつつ帰ってきました。

ここから整理して次やーりーますー。


2019年8月22日木曜日

8月終わりより展示のお知らせ 2 JR京都伊勢丹TEBACOにて


阪急うめだと同時期にJR京都伊勢丹TEBACOにて期間限定の
ポップアップショップをしていただきます。
ブローチ、イヤリング、ピアス、器類がならびます。
久しぶりにおはなブローチつくりました。

2019年8月28日(水)~9月10日(火)
JR京都伊勢丹3階ステージ#3


どうぞお近くにお越しの際はぜひお立ち寄りください!



2019年8月16日金曜日

8月終わりより展示のお知らせ 1 阪急うめだにて



8月終わりから9月にかけて、デパートにて展示のお知らせです。
まずは阪急うめだにて南山城村のひとたちと

以下は山のテーブルさんより


出合い  京都・南城村』

日時:2019828()93()  
-10:00-20:00 金・土10:00-21:00 最終日は17:00まで
会場:阪急うめだ本店10 うめだスーク中央街区パーク

ー[村」に関わる23作り手や店主物語ー

美しい茶畑  に咲く花
小鳥や虫唄声  あらゆるもが響き
出会い・出合う  京都 城村

京都府南東端に位置し、京都で唯一村、南城村。
奈良・滋賀・三重4つ県境に位置し多様な文化が存在します。
美しい茶畑や並、豊かな自然、鳥囀りと虫唄声。
穏やかな時間がゆっくりと流れ、お茶旨味にほっと心が休まります。
 出合い 京都・南城村」では、村特産品であるお茶や作物、村で暮らし丁寧なもづくりを行う農家方々、作家方々商品や作品販売をいたします。
また今回は日頃お付き合いある近郊方々にもご参加いただきます。
会期中は美味しいお茶試飲や淹れ方・づくりワークショップ、また南城村ご案内や移住相談会も開催いたします。

お誘い合わせ上、ぜひみなさまお越しくださいませ。


――


情報は各SNSにて発信します 

instagram / @yama_no_table
Facebook / @yama.no.table
 #出合い 


わたしは9月3日(火)に来店、実演いたします。
どうぞみなさまお近くにお越しの際はお立ち寄りください。

2019年8月3日土曜日

漆の象嵌

木の表面に漆を象嵌のように埋め込み、柄を描くような手法を考え出したのは、今から5年前になります。
それまでも、顔料と膠を混ぜたものを木に埋め込み、柄を描いたりしていたのですが、木工旋盤で器をつくり始めたころで、柄が描かれた絵皿を、どうにかして食器として使えるようにできないかと考え、漆を使って描くことを思いつきました。
漆というのは、数ある木工塗料の中でも特殊で、中に入っているウルシオールという成分が、水分と反応して乾いていくものです。漆は、木への浸透がよく、一度乾くと、とても固く、季節によって乾き方も違い、漆が皮膚に付着するととたんにかぶれてしまう、なかなか取扱いが難しい塗料です。
はじめは慣れずに思うように描くことができなかったのですが、いろいろ失敗を重ね、漆ならではの魅力に少しずつ気付き、だんだんと描くのが楽しくなっていきました。
自分で編み出したものなので、今でも新しい手法を模索しつつ描いています。

木工は、工芸というジャンルに於いて、塗料然り、技術的にも表現の幅がまだまだあるような気がしてなりません。
漆に限らず、木のテクスチャみたいなものに良い作用があるような材料、つくり方をこれからも探求していけたらと思っています。

この漆で描くお皿をつくるのを思いついたきっかけが、千葉で行われる野外展示会の「工房からの風」。5年前の10月に初めて参加させてもらい、打ち合わせの際、絵皿を食器で使えるようにしてみたら?と提案をしてもらい、いろいろここから発展していきました。
また今年の10月にもお世話になる予定です。
http://www.kouboukaranokaze.jp/

秋に向けていろいろ制作中。
また新しいものが出来上がってきたら、こちらでお知らせいたします。


2019年7月29日月曜日

合わせ木

くすのきばこ 2000年



木をつかってものをつくり始めたのは22年前になります。
卒業後、陶芸関係の仕事を探していたのですが、いい働き口がなく、結局、京都にある扇子屋で働きはじめました。
仕事場と家との往復する毎日で、創作活動を全くしない日が2年ほど続いたのですが、そんな生活は、自分の根幹みたいなものが少しずつ失われていくような気がしてきて、だんだんと気持ちが不安定になってきました。
なにをどうしたらいいかわからず、休みの日はスケッチに行ったりしていたのですが、どうもすんなりいかず、悶々とした日々を過ごしていました。
そんな中、そういえば短大時代に彫塑教室という授業で、木の塊から自分の足を彫るという課題があり、その時の木の感触や彫っていきながらかたちを成形することがとても楽しかった記憶があり、もしかしたら、自分は木という素材が向いているんじゃないかと思い、ホームセンターで買った鑿と、小さな玄翁を家に持ち込んで木っ端をもらって器のようなものを作り始めました。
それからむやみやたらに器を彫っていくのですが、あのときは、ものの固まりでありながら器という形状である違和みたいなものを追い求めてつくっていたような気がします。
食器などつくることには興味がなく、やはりオブジェのようなものをつくっては公募展に出展したりしていました。
鹿児島で行われた公募展では小さな賞をいただけたりして、闇雲につくっていたものに、なにか認めてもらえたような気がしてとても嬉しかった記憶があります。

あるとき、制作中、器のある部分がどうしても足りないような気がして、木を剥ぎ合わせて足していくようになりました。剥ぎ合わせて仕上げた表面の表情がとても魅力的で、なんだか意味もなく「これでやっていけるかも」みたいな気持ちになりました。
これがいまでも行っている「合わせ木」というもののはじまりでした。
「合わせ木」という手法は木と木を剥ぎ合わせるとき、貼り付ける表面を有機的な形(鑿などででこぼこ)にして、貼り付けるもう片側を少しずつ形を合わせながら削っていき、接着剤で剥ぎ合わせるものです。切り出したときの貼り合わされて見える線が有機的に見える独特な手法になります。
これを使えば、大きな木を手に入れなくても、小さな木を貼り合わせていけば、どんな大きさのものでも制作できます。手間はかかりますが、今でも技術的に困難なものをつくる際、合わせ木という手法を用いることによっていろいろな課題を乗り越えてこれた気がします。




つづく

木の壺 2006年




2019年7月28日日曜日

器をつくる理由


高校生の頃、美術大学を受験するために入試相談会というものに参加して、
「オブジェをつくりたいのですが」と聞いていました。
今思うと、オブジェというよりか、二次元のものより三次元で何かを表現することに興味があったのだと思います。

結局一浪した後、武蔵美短大の陶磁コースで陶芸を3年間勉強しました。粘土という素材に手を焼いて全くうまく使いこなすことができなかったというのが正直な感想なのですが、本当に一番困ったのが、2年次の卒業制作なのでした。
それまではそれなりに課題があって、いかに応えるかというところが大事だったのですが、卒業制作はテーマは自由。
ほんとうにどうしたらいいのかわからず、必死にわからないなりにテーマを決め、2ヶ月ほどかけて粘土で立体物を制作し、陶芸なので窯で焼くのですが、
私の作品の乾燥が甘く窯の中で木っ端微塵に爆発してしまい、結局その後急遽3日で再び制作したという思い出があります。
そのあと1年、専攻科というところで勉強するのですが、そのころから、「うつわ」というものに興味を持つようになりました。

「うつわ」とは、内側と外側をつくるもの、空間を分断するものをつくりながらそこを分け隔てる表面の表現というものに興味を持ち、食器というよりは、作品寄りのアートピースのようなものをつくるようになりました。
粘土という素材、焼いたらもう修復ができなかったり、乾かして、焼いていくうちにどんどんサイズが小さくなっていくこととか、自分が粘土という素材にどうしてもいいイメージがもてず、今は木という素材を使って、同じように器をつくっていますが、自分の中にあるテーマみたいなものは変わらずあるような気がします。

なんで器をつくり続けるのかが捉えどころのないテーマみたいになっているのですが、内側と外側のかたち、重さ、厚み、表面の処理、テクスチャ、食器をつくる今となっては使い勝手、いろいろ突き止める課題がいくらでもあって、答えがあるようでないのが、ずっとつくり続けている理由なのだと思います。



つづく